• 2026年6月27日

舌下免疫療法をご存じですか?

スギ花粉症の方の中には、梅雨の時期を迎え、「ようやくつらい花粉症の季節が終わった」と感じている方も多いのではないでしょうか。

現在、日本人の約4割がスギ花粉症であるといわれており、まさに国民病ともいえる存在です。花粉の飛散時期になると、飲み薬や点鼻薬、目薬などを使用しながら症状を抑えている方も多いと思います。しかし近年では、症状を和らげるだけでなく、アレルギー反応そのものを起こしにくくする「舌下免疫療法」という治療法があります。今回は、この治療についてご紹介します。

舌下免疫療法とは?

舌下免疫療法とは、スギ花粉症の原因となるスギ花粉の成分を含む薬を、毎日少量ずつ舌の下に投与する治療法です。体内に少しずつアレルゲン(アレルギーの原因物質)を取り込むことで、免疫の過剰な反応を抑え、スギ花粉に対するアレルギー症状を起こしにくくしていきます。その結果、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみといった花粉症の症状の軽減が期待できます。また、単に症状を抑える対症療法とは異なり、アレルギー体質の改善を目指す治療であることが大きな特徴です。

治療を始める前に知っておきたいこと

舌下免疫療法には多くのメリットがありますが、注意点もあります。

アレルギーの原因物質を体内に取り込む治療のため、服用後に口の中のかゆみや腫れなどのアレルギー症状が現れることがあります。そのため、当院では初回投与を院内で行い、服用後の状態を確認しています。

また、効果を得るためには継続が重要です。数日から数週間で効果が現れる治療ではなく、一般的には3年程度の継続が推奨されています。当院でも3年程度の継続を目安としてご案内しています。

さらに、重度の気管支喘息や自己免疫疾患のある方、抗がん剤などで治療中の方は、舌下免疫療法を受けられない場合があります。適応については診察時にご相談ください。

治療を始めるなら今がおすすめです

スギ花粉の舌下免疫療法は、花粉が多く飛散している時期に開始すると症状が悪化する可能性があるため、スギ花粉飛散期には開始できません。そのため、花粉シーズンが終わった今の時期は、治療を始めるのに適したタイミングです。

私自身も治療を続けています

実は院長である私自身も花粉症に悩まされており、これまでは飲み薬、点鼻薬、目薬が手放せませんでした。舌下免疫療法を始める前は半信半疑でしたが、治療開始後、翌シーズンから花粉症の症状が劇的に軽くなり、花粉症の薬を使用しなくても良いことが増えて効果を実感しています。

花粉症でお悩みの方や、毎年の薬の量を少しでも減らしたいとお考えの方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。

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